SKY DRONEコラム

見えない劣化を「見える化」する

2025.10.24

建物の外壁や屋根は、紫外線や風雨、寒暖差の影響を日々受けながら少しずつ劣化していきます。 しかし、その劣化は目視では分かりにくく、特に外壁内部の浮きや雨水の浸入などは、見た目がきれいでも内部で進行していることがあります。従来、このような不具合を確認するには、打診棒による打診検査や部分的な破壊検査が主流でした。ところが、これらの方法は作業負担が大きく、足場の設置や建物への接触を伴うため、コストや安全面での課題がありました。

ドローンを活用した赤外線点検

そこで注目されているのが、ドローンを活用した赤外線点検です。 赤外線カメラは、建物の表面温度を高精度に測定し、わずかな温度差から"異常箇所"を特定します。外壁内部に空気層があると、日射を受けた際に熱が伝わりにくく、表面温度に差が生じます。これを画像として可視化することで、塗装の浮き、クラック、雨水の侵入など、目視では発見できない劣化を"非破壊"で検出することができます。

ドローン点検のメリット

また、ドローンによる撮影は高所や広範囲を短時間でカバーできるため、足場を組まずに安全・効率的な調査が可能です。特に中高層建築物や大型施設では、従来の調査よりも大幅なコスト削減と工期短縮を実現します。さらに、撮影した赤外線画像と可視画像を組み合わせることで、どの部分にどのような劣化があるのかを明確に把握でき、修繕計画の精度向上にもつながります。

建物保全の新常識

このように、赤外線点検は"見えない劣化を見える化"することで、建物の長寿命化と維持管理コストの最適化を両立させる技術です。 外壁改修や大規模修繕を検討する前に一度点検を行うことで、必要な修繕範囲を的確に見極め、無駄のないメンテナンス計画を立てることができます。

ドローン技術と赤外線解析の融合により、建物保全のスタンダードは確実に変わりつつあります。 お見積もり、無料サンプル点検を受け付けておりますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。